セラピストなら知っておきたい住宅改修・住環境整備 7つの新常識
退院後の暮らしを「-マイナス(使い勝手が悪い)」から「+プラス(欲しい暮らし)」に変える。
回復期から生活期へと移行する際行われる「福祉住環境整備(住宅改修)」は、ただ手すりをつけるだけが正解ではありません。生活者の「気持ち」を汲み取り、よりよい生活、欲しい暮らしを提供していくために、セラピストができることとは何でしょうか。
本書では、理学療法士・作業療法士・建築士・福祉住環境コーディネーターが手を取り合い、生活者の暮らしを住環境から支えるノウハウをご紹介いたします。
【著者】
池田 由里子
株式会社リハブインテリアズ 代表取締役 /理学療法士・インテリアコーディネーター
久保田 好正
株式会社 斬新社 代表取締役 /作業療法士・二級建築士 /提案家
保坂 和輝
在宅支援センター 介護老人保健施設 甲州ケア・ホーム /作業療法士
伊東 誠三
伊東工務店 専務取締役 /一級建築士/福祉住環境コーディネーター1級
【目次】
|グラビア| かぞくが基準。
|新常識1 | 暮らしのリノベーション
バリアフリーからリノベーションへ
これからのリハビリテーション
エリアリノベーション
あらゆる手段でほしい暮らしをつくること
|新常識2 | 地域で活動するための「作法」
病院生活を押し付けるの地域での無作法
いま、地域で起きていること
病院スタッフの心得
在宅スタッフの心得
病院・在宅スタッフの連携の心得
最小限で最大効果を生み出す地域での「作法」
|新常識3 | 今までとこれからをつなげる退院支援
連携なき退院支援からの卒業
退院支援の現状と課題
これからの退院支援
退院支援の実践例(リピーター)
みなさんの地域で退院支援の流れをつくるポイント
|新常識4 | 「生活」から「暮らし」へ変えるリハ視点
暮らしを捉えるために視野を広げる
「知る」作業から見えてくる暮らしの幅の広さ
「予想する」作業から見えてくる暮らしのリアルさ
「提案する」作業から見えてくる暮らしの選択
「適合」する作業から見えてくる暮らしの再建
「伝える」作業が見えてくる暮らし再建への責任
地域で暮らしていく意味を考える
(事例1)脳腫瘍、両下肢麻痺
(事例2)脊髄動静脈奇形、頚髄損傷(不全麻痺)
(事例3)バージャー病、両下腿術後切断・左手指切断
|新常識5 | 知っておきたい建築の知識• 技術
建築「ソコのトコロ」
暮らしに「ちょうどいい」を「建築」で創る
建築士からの視点、住環境整備
そうか、家ってこうだったんだ!
玄関周辺
トイレ
浴室周辺
キッチン
階段
廊下
聞いたことあるかも!? 建築ギョーカイ用語
さまざまな職人たち
|新常識6 | 住環境整備の具体例
ここを、こうした。住環境整備事例集
1. 在宅介護を楽に安全に
2. 突然、「難病ですよ」と言われて
3. 介助、移動が楽な浴室
4. 脳梗塞からの在宅復帰
5. 老老介護の負担軽減
6. 家族が見守りやすいカタチ
7. 障害があっても「自立」した暮らし
★「20 万円以内」ではじめるリノベーション事例
★住宅解剖論
|新常識7 | 想像を超える多彩な暮らし
バリアフリーを超えたリノベーション事例
上杉家の暮らし
|コラム・トピックス|
(コラム)住まいの「インテリアリハビリテーション」
1. その人を見る
2. 人生のコンセプトをデザイン化する
3. 整理収納―整理収納の考え方と実践方法
4. 高齢者の視覚特性に配慮した色彩計画
5. 美しい飾りで暮らしを演出
6. 北欧高齢者住宅に学ぶ豊かな暮らしのヒント
7. 高齢者家具と住まいの体験型モデルルーム
8. 福祉用具で未来への扉を開く
ISBN 978-4-905241-81-2
発行日 2018年1月31日